尾池厚之大使のUNHCR執行委員会議長としてのエチオピア訪問

令和8年5月11日
              

尾池大使は、4月18日から26日まで、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)執行委員会議長としてエチオピアを訪問したところ、その概要は以下のとおり。
 
1 本訪問は、政府関係者、国連機関及びその他関係者との意見交換を通じ、難民の保護及び持続可能な解決策に関する協力の強化を目的として実施されたもの。訪問においては、主要な難民受入国の一つであるエチオピアの役割及び人道支援、開発及び長期的なレジリエンスの強化を結びつける統合的アプローチへの取組に焦点が当てられた。また、難民及び受入地域社会の双方を支援するための具体的方策について意見交換が行われた。

2 尾池大使は、ソマリ州においてメルカディダの難民居住地を訪問し、現地コミュニティとの対話を行うとともに、基礎的サービスへのアクセス確保及び生計向上を支援するプログラムを視察した。これらの取組は、難民の自立促進及び受入地域における機会拡大に向けた進展を示すもの。

3 アディスアベバにおいては、人道及び開発分野の関係主体間の連携及びその実施状況について議論が行われた。尾池大使は国連カントリーチームと会談し、国連常駐調整官兼人道調整官の下での機関間調整について理解を深めた。さらに、政府当局及び開発パートナーとの間で、人道・開発・平和の連携(HDPネクサス)に基づくエチオピアの取組について意見交換を行い、同国の取組は連携の好事例として評価された。

4 本訪問においては、エチオピア政府及び日本政府並びに国連開発計画(UNDP)及びUNHCRが連携して進め、現在緑の気候基金(GCF)によって検討が行われている、難民受入地域における気候レジリエンス強化を目的とした共同イニシアティブへの支持が改めて確認された。

5 本訪問を通じ、エチオピアによる難民保護への継続的なコミットメント及び持続可能かつ包摂的な解決策の推進に向けた取組が再確認されるとともに、これらを支える国際社会の継続的な関与の重要性が確認された。