岡庭大使のUNITAR国際女性デー公開イベント開会式への出席(2021年3月8日)
令和3年3月19日
このイベントは、UNITAR持続可能な繁栄局の企画事業で、各国から科学者、研究者等がパネリストとして参加し、地域ごとに分かれたセッションで当該地域の現状や特性も踏まえつつコロナ禍においてSTEM分野の女性人材の活躍を進めるための方策について議論が行われ知見の共有が図られました。
当代表部から、岡庭大使が開会式に出席し、2019年に日本が議長国を務めて開催されたG20大阪サミットにおいて首脳間で確認されたSTEM教育へのアクセス改善を含めた女性に対する教育への支援、また同年横浜で開催されたTICAD7において確認されたアフリカにおける女性の起業家支援、STEM分野での教育と研究開発の促進に触れつつ、また、我が国はUNITAR持続可能な繁栄局広島事務所が実施しているアフリカでの女性のデジタルスキル向上に向けたトレーニングプログラムへの支援を行っていることを紹介した上で、我が国としてこの分野での能力開発・人材育成に力を入れている旨発言しました(岡庭大使挨拶文)。
UNITAR持続可能な繁栄局広島事務所では、日本からの拠出により、アフリカの角(Horn of Africa)と呼ばれる地域(スーダン、ソマリア、エチオピア、ケニア)を対象に「女性のための社会起業家とナレッジプラットフォーム」事業を実施しています。研修生は、6ヶ月間の講義やディスカッションを含むトレーニングプログラムを通じて、インターネットやソーシャルメディアを使って起業する方法などを学んでいます。
また同事務所では、日本からの拠出を受けてサヘル地域の人材のデジタルスキル向上に関する研修プログラムも実施していく予定です。
我が国は、UNITARのこうした活動を支援することなどを通じて、STEM分野に限らず女性の活躍の推進を支援していく考えです。


【イベントの様子】
※国連訓練調査研究所(United Nations Institute for Training and Research: UNITAR)
国連経社理決議及び国連総会決議に基づき1965年に発足した国連機関(本部ジュネーブ)。主として途上国の人材育成のために、外交官や公務員、国連職員等に対して様々な研修を実施することで、国連自体の能率を高め、もって平和と安全の維持及び経済社会の発展を図ることなどを目的として活動をしている。
外交官の外交能力開発の他、各国の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献するべく、紛争予防・平和構築、起業家支援、環境、女性のエンパワーメントなど幅広い分野での研修プログラムを実施している。2019年の総受益者数は約13万3千人。
日本の広島市には持続可能な繁栄局広島事務所が置かれ日本の強みや特性もプログラムに活かしつつ、起業家支援や防災などの研修プログラムを実施している(広島事務所は2003年に開設。)。
・UNITARウェブサイト
https://unitar.org/
・UNITAR広島事務所ウェブサイト
https://unitar.org/ja/hiroshima