女性の経済的エンパワーメントに関するパネル・イベントの開催(2019年11月5日)
11月5日,国連欧州本部において,日本代表部,カナダ代表部,フィンランド代表部,フランス代表部,メキシコ代表部,タイ代表部,国連人権高等弁務官事務所,女子差別撤廃委員会(CEDAW),国連女性機関(UN Women)及びジュネーブ・アカデミーの共催により,女性の経済的エンパワーメント(Women’s Economic Empowerment and the SDGs: Closing the gender gap in a rapidly changing society)に関するパネル・イベントが開催されました。
(別添:フライヤー)冒頭,岡庭健当代表部次席常駐代表から,本年日本で開催された第5回国際女性会議(WAW!/W20)及びG20サミットにおいて,ジェンダーや女性のエンパワーメントが主要な議題として取り上げられ,デジタル・ジェンダー・ギャップをなくすとともに新たな技術への公平なアクセスを確保することの重要性が確認されたこと等を紹介しました。続いて,ヴァロヴァヤ国連欧州本部長及びグベデマCEDAW議長による挨拶が行われました。ヴァロヴァヤ本部長からは,女性の経済的エンパワーメントにおけるデジタル技術の潜在可能性等について,グベデマ議長からは,本テーマに関連するCEDAWの活動,特に,一般勧告の採択等について言及がありました。
パネル・ディスカッションでは,アムリーヌCEDAW委員がモデレーターを務め,エゴバミエンCEDAW委員,秋月CEDAW委員,ローUN Womenジュネーブ所長,マーティノニ・ジュネーブ・アカデミー上級研究員,ハセラー世界経済フォーラム・プロジェクト・リーダーがパネリストとして参加し,女性の経済参画に関する各国(ナイジェリア,日本)の事例,SDGsとの関連,仕事の未来(future of work)の女性への影響等についてプレゼンテーションが行われました。その後の聴衆との意見交換では,世界的に経済構造が変化する中,女性の経済参画は重要であり,本課題には引き続き取り組んでいく必要があること,女性の経済的エンパワーメントと女性に対する暴力との関連性,経済発展の成果の女性への公平な配分の必要性,男女の役割に係る偏見をなくすための教育の重要性等について発言がありました。
本パネル・イベントには,各国代表部,国際機関,NGO等から,100名を超える参加がありました。