シリアにおける保健分野強化のための無償資金協力に関する書簡の交換(平成30年10月9日)

平成30年10月18日

 1 10月9日、伊原純一大使とピーター・サラマWHO事務局次長(健康危機担当)(Dr. Peter Salama, Deputy Director General, Emergency Preparedness and Response)との間で、供与額11億4800万円の無償資金協力「シリアにおける包括的保健分野強化計画(WHO連携)」に関する書簡の交換が行われました。


 2 この計画は,医療機材等の供与,一次医療保健施設の修復及び保健分野を対象とした能力強化活動等を実施することにより,シリア市民及び国内避難民への安定的な保健医療サービス供給を図り,もってシリア国内での人道危機の改善に寄与することを目的とするものです。


 3 本年9月26日、ニューヨークにおいて開催されたシリア危機に関するEU主催閣僚級会合の機会に、河野太郎外務大臣はシリアの人道危機に対し新たに約1000万ドル規模の支援を実施することを表明しており、この計画は同支援を具体化するものです。



世界保健機関(WHO)(概要)


[参考] シリア・アラブ共和国基礎データ


 シリアの面積は,約18.5万平方キロメートル(日本の約半分)であり,戦闘状態が長期間継続した結果,これまでの死者がシリア全土で50万人以上とも言われ,国内避難民は610万人以上,国外に流出した難民は約550万人におよぶと言われます。