館員の声: 杉山央高 インターン生

 在ジュネーブ国際機関日本政府代表部の政務・社会部(人権班)で、2017年2月末から3月末にかけてインターンをさせていただいた杉山央高と申します。現在は交換留学生としてジュネーブ大学の国際関係学部で国際政治や国際経済などを学んでおります。今回は第34回人権理事会にてインターンとして働く機会を頂きましたので、インターンの仕事内容や苦労、やりがいなどについて紹介させていただきます。


 

人権理事会とインターンの仕事内容

 まず初めに、人権理事会とは何かについて簡単にご紹介させていただきます。人権理事会は2006年にそれまでの人権委員会を発展させて発足した、世界のあらゆる深刻な人権侵害に対処するための常設理事会です。理事会は朝9時から夕方6時まで行われ、各国がお互いの人権状況についてステートメントを行ったり、特別報告者が対象国の人権状況の進捗について報告するなど、世界のあらゆる人権問題が包括的に話し合われます。私たちインターンの仕事内容としては、議事録の作成や各国政府からの働きかけに対する対応など、代表部の方のサポートをするのが主な役割でした。

インターンとしての苦労、やりがいなど

 まず苦労したことですが、理事会で話し合われる人権問題は多岐にわたり、1つ1つの人権問題について背景も含めて理解するのにかなり時間がかかりました。私は英語で聞き取った内容を同時に日本語に訳してメモを取っていたのですが、初めて聞く専門用語が多く、その部分は英語でメモを取り、後で調べて日本語に訳すなどしていました。また、各国の人権状況が話し合われているときは、人権問題そのものについてだけでなく、その国家の歴史についての理解も同時に求められるので、日頃の何倍ものスピードで知識を吸収する必要がありました。


 しかし、今から思い返すとやりがいや楽しさの方が多かったと感じます。まず日本代表としてこのような重要な国際会議に参加させていただくこと自体が仕事に対するモチベーションに繋がりましたし、日本の外交を担う外交官の方のサポートをさせていただいたことは本当にやりがいに感じました。また、会期中にミャンマーや北朝鮮の人権状況に関するサイドイベントに参加させていただく機会もあり、人権侵害を受けた方から直接お話を伺うことができたことは自分にとって大変良い経験となりました。世界でどのような人権問題が起きているのか、そして問題改善のために何をすべきか、そうしたことを真剣に考える機会になったこともこのインターンの魅力であると思いました。


最後に

 会期中は時に大変だと感じることもありましたが、それでも最後までやり遂げられたのは、お忙しい中お気遣いくださったジュネーブ日本政府代表部の皆様はじめ、ともに働いたインターンの方々の存在あってこそだと実感しております。今回の経験を社会で役立てられるよう、残りの学生生活を送ってまいります。貴重な機会を与えて頂き、本当にありがとうございました。



【筆者・杉山央高】